不動産会社の反響が少ない要因とは。反響を増やす方法を解説

不動産会社に従事されている方のなかには、「集客につなげるための施策を実施しているのに、思うように反響を得られない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。問い合わせ対応やお客さまとの商談の合間で集客施策を実施している方も多く、成果につなげたいとお考えかと思います。 反響率を上げるには、何となく施策に取り組むのではなく、ポイントを押さえて取り組むことが必要です。そこで、今回は反響獲得が少ない要因を踏まえて、反響率を向上させる方法や、反響を成約につなげるコツを解説します。


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反響獲得が少ない不動産会社の特徴

反響を増やすには、反響獲得が少ない要因を把握した上で、対策することが大切です。ここでは反響が少ない不動産会社の主な特徴を2つ紹介します。

ページ内の情報量が少ない

ホームページ内の情報量が少ないと、反響が少なくなる傾向にあります。物件に関する情報が不十分だと、お客さまが十分に検討できず、問い合わせのアクションを起こしにくくなるためです。

また、会社自体の情報の充実度も重要となります。不動産は一回の取引で大きな金額が動くため、信頼できる会社という認識を得られていないと、問い合わせ先の候補から外されかねないためです。

ホームページが見づらい

見づらいホームページになっている場合も反響が少なくなります。見づらいホームページとは、UI(ホームページのレイアウトやデザイン)やUX(ユーザーがホームページ閲覧を通して得る体験)が適切ではないものを指します。

例えば、お問合せまでの動線がわかりづらい、欲しい情報に辿り着けないといった状態では、閲覧しているユーザーがすぐに離脱してしまいかねません。

また、必要な情報がすぐに得られないと、ホームページに良い印象をもってもらいにくくなる結果、会社へのイメージまで悪化してしまうリスクがあります。

【前提】認知を広めることが必要

反響率を上げるためには、前提として認知度を高めることが欠かせません。ここでは自社そのものや自社ホームページの認知を広めたいときに役立つ方法を紹介します。

SEO

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化とも呼ばれるキーワード検索をしたときに上位表示されるための施策です。検索結果の上位に表示されれば、サイトを閲覧してもらえる機会が増え、認知度アップを見込めます。

検索エンジンでは、良質なサイトと判断されると上位表示されるので、ユーザーの役に立つコンテンツ制作や見やすいサイト設計などを行うことが必要です。具体的には、対策したいキーワードを選び検索意図を満たすコンテンツを制作する、適切な外部被リンクを増やすなどの施策を行います。

広告運用

広告運用も認知度を高めるために有効な施策です。認知度アップに活用しやすい広告の具体例として、リスティング広告とリマーケティング広告の2種類について解説します。

リスティング広告

リスティング広告とは、キーワードの検索結果画面の上部に表示させる広告です。検索結果に自然に溶け込ませて表示させられるのでクリックされやすく、認知度を速やかに上げたいときに適しています。

また、検索キーワードの選び方次第で、自社のターゲット層にピンポイントで広告を表示させられるのも利点です。例えば「エリア名+物件の種類」などのキーワードにすれば、自社に適した潜在顧客を発掘しやすくなるでしょう。なお、検索ボリュームが多いキーワードほど高い集客力を見込める反面、出稿費用がかさむ点には注意が必要です。

リスティング広告については、下記の記事でわかりやすく解説していますので、あわせてご覧ください。

不動産会社はリスティング広告を実施すべき?成果を出すためのコツも紹介

リマーケティング広告

リマーケティング広告とは、Webサイトに訪問した履歴のあるユーザーに対して、広告を表示できるマーケティング手法です。

過去に一度でも自社サイトを訪れたユーザーであれば、物件に対する関心や購買意欲が高い可能性があります。そのようなユーザーに対して再度アプローチを行うと、認知度アップにつなげやすくなります。潜在顧客を繋ぎとめておく点でも有効です。

なお、先ほど紹介したリスティング広告とリマーケティング広告を併用することで、よりいっそう認知を広めやすくなります。

SNS運用

SNSは、無料で情報発信できる上、潜在顧客へのアプローチや視覚的な訴求も可能など、認知度アップに活用できるツールです。

下記の通り、媒体によって運用の特徴が異なるため、自社が狙うターゲット層や運用体制などを考慮して選ぶことが必要です。

SNS媒体の例 運用の特徴
Instagram ・画像や動画をメインとした投稿

・ビジュアル重視の情報発信に最適

LINE ・手軽なコミュニケーションを中心とした運用

・「友だち登録」をしてもらい、チャットやメルマガ配信

X ・テキストをメインとした投稿

・情報の拡散性が高い

Facebook ・画像も文字数の多いテキストも投稿できる

・匿名性が低いので信頼感がある

YouTube ・動画配信、投稿に特化

・ルームツアー動画や周辺環境の動画などに向く

TikTok ・数十秒程度の短い動画に特化

・ルームツアー動画などに向く

不動産会社におけるSNS運用については、下記の記事でわかりやすく解説しています。あわせてご覧ください。

不動産会社もSNSを活用すべき?メリットと媒体別の運用方法を紹介

一括査定サイトの活用

一括査定サイトを活用するのも認知度アップにつながります。一括査定サイトに登録しておくと、不動産取引を検討しているお客さまの目に留まる可能性があります。

確度の高いお客さまに対して、丁寧に対応したり、自社の特長をアピールしたりすることで、自社に好感を抱いてもらいやすくなるでしょう。

不動産会社が反響率を向上させるにはHPの改善が重要

反響率を向上させるためには、お客さまにとって見やすい、かつ役に立つホームページへの改善が欠かせません。ホームページの印象が良ければ、会社のイメージアップや信頼感の向上につながり、反響を得やすくなるためです。

具体的には、会社情報や物件情報を充実させるとともに、自社の強みやアピールポイントに関する情報を充実させて、他社と差別化を図る必要があります。会社情報としては、店舗の写真や会社紹介、会社のロゴマークなどを漏れなく記載しましょう。また、物件情報に関しては、掲載する物件の数や種類を増やすほか、各物件の詳細情報も掲載しておく必要があります。

そのほか、お問い合わせや資料請求のフォームへアクセスしやすい設計にしておくことも大切です。スクロール時に追従するバナーの設置などが効果的です。

ホームページは一度改善して終わりではありません。掲載内容を定期的に更新し、常に最新の情報を載せることが必要不可欠です。

【不動産会社】反響を成約につなげるためのコツ

反響率は向上させるだけでなく、そこから成約につなげることが重要です。ここでは獲得した反響を成約につなげるために押さえておきたい主なコツを2つ紹介します。

反響後すぐに対応する

反響獲得後は、1時間以内にリアクションを返すのが成約につなげるためのポイントです。お客さまは、複数社にお問い合わせや資料請求などをしていることが多々あります。反響から時間が経つと、他社と具体的な交渉を始めてしまう可能性が高くなります。場合によっては、自社への不信感にもつながりかねません。

また、問い合わせや資料請求をした時点より購買意欲が薄れたり、ほかの物件に関心が移ったりすることもあります。

営業感を出し過ぎない

反響に対応するときは、営業感を出し過ぎないこともポイントのひとつです。営業感が強いとお客さまは圧迫感を抱き、「売りつけられるのではないか」と不信感を持ってしまうためです。また、「自分の要望や質問に誠実に対応してくれないのではないか」と疑念を持たれる可能性もあります。

まずはお客さまの話に耳を傾け、疑問点や不安を解消し要望に真摯に向き合うことで、不動産取引に対する心理的ハードルを下げることを意識しましょう。

まとめ

不動産会社で反響が伸び悩む主な要因として、ホームページ内の情報量が少ないことや、ページ内を見づらいことなどがあげられます。SEO・広告運用・SNS運用などを行って認知度を上げるとともに、ホームページを改善することで反響率アップを図れます。

反響を成約につなげるには、反響獲得後すぐに対応し、営業感を出し過ぎないようにアプローチすることが大切です。