不動産会社の営業活動におけるインスタの具体的な運用方法を紹介

不動産会社に従事している方のなかには、マーケティング手法にSNSを取り入れようとされている方もいるかと思います。日常でInstagramのビジネスアカウントの投稿を目にすることもあり、Instagramを活用したマーケティングを視野に入れている方もいるのではないでしょうか。 実際に、Instagramの活用は、不動産会社と相性の良いマーケティング手法です。とはいえ、実際に運用するとなると、効果的な方法がわからないという課題が生じることがあります。 そこで、今回は不動産会社におけるマーケティングとInstagramが好相性である理由や具体的な運用方法などを解説します。


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不動産会社のマーケティングはInstagramと相性が良い

不動産会社がマーケティングにInstagramを使うことには、さまざまなメリットがあります。ここでは不動産会社とInstagramの相性が良いといえる主な理由を4つ紹介します。

視覚的にアピールできる

画像・動画の投稿が中心となるInstagramは視覚的なアピールが得意な媒体であり、不動産会社のマーケティングに適しています。不動産は、内装や外観・間取りや動線など、実際の物件の状況が確認できることで、購買意欲につながりやすい商品であるためです。

特に、センスの良いデザイナーズ物件や周辺環境が魅力的な物件であれば、画像や動画が与える印象は重要で、訴求力も大きくなります。文字より画像や動画からの情報収集を好む層にもマッチし、物件情報を見てもらいやすくなるのも魅力です。

幅広いターゲット層にアプローチできる

潜在顧客・顕在顧客を問わず幅広いターゲット層にアプローチできる点もInstagramが不動産会社のマーケティングと相性の良い理由です。

ホームページやLPは、物件を取引するという明確な意思のある方以外に閲覧されることがほとんどありません。しかし、Instagramであればターゲットの購買意欲の程度にかかわらず投稿が表示されるので、自然と目に留めてもらえます。印象的な画像や動画を投稿しておけば、将来的に不動産の取引が必要になった際に、利用してもらいやすくなるでしょう。

若年層や女性にも訴求できる

Instagramのユーザーは、若年層や女性が多い傾向にあります。そのため、マーケティングに活用することで、若年層や女性へのアプローチが容易になるのです。

単身者向けのリーズナブルな物件や、子育て世代向けの物件などを取り扱っているなら、Instagramを用いると自社のターゲット層へ効果的に情報発信できます。女性にうれしいセキュリティ対策が強固な物件なども、Instagramでのマーケティングに好相性です。

ユーザーとコミュニケーションを取りやすい

Instagramは、投稿に対するコメントや質問・DMなどによる応答を簡単にできます。また、ライブ配信も可能で、ターゲット層とコミュニケーションを取りやすいツールです。

生活に密接に関わる不動産の取引において、取引相手である不動産会社への信頼はお客さまにとって何より重要になります。

そのため、サービス内容がわかりにくい、物件に対する疑問点を解消できない、取引相手を信頼できないといった状態だと、お客さまに取引をためらわれる場合があります。気軽にコミュニケーションをとれるInstagramであれば、不安を払拭し、信頼関係を築くのに最適です。

【不動産会社】Instagramの具体的な運用方法

不動産会社のマーケティングにおけるInstagramの有用性がわかったところで、具体的な運用方法をみていきましょう。

物件をビジュアル的に訴求可能な投稿を行う

写真や動画の投稿がメインであるInstagramの特性を活かして、物件のビジュアル面をアピールすると効果的です。具体的には、内装・外観の写真やルームツアーの動画を投稿する方法があげられます。

内装・外観の写真を投稿する

Instagramに内装や外観の写真を投稿すれば、物件のイメージや魅力をわかりやすく伝えられます。洗練された外観や、こだわりの内装、窓からの抜け感のある眺めなど、「物件を見てみたい」「住んでみたい」と思ってもらえる写真を選ぶのがポイントです。

物件周辺の様子もあわせて投稿すると、訴求力を高められます。最寄り駅や駅までの美しい街路樹、日常的に使える商業施設やおしゃれなカフェなど、物件に住んだときの生活を想像できる写真を投稿しましょう。

ルームツアーの動画を投稿する

ルームツアーの動画を投稿するのもInstagramの効果的な使い方です。お客さまからすると、物件に出向くことなく、都合の良い時間に簡易的に内見ができます。物件に興味を持ったタイミングで閲覧できるのが魅力です。

ルームツアー動画を作成する際は、実際の内見を模して、玄関からスタートして各部屋を紹介しましょう。魅力的な内装や人気の高い設備などのアピールポイントになる箇所では、しっかりとナレーションで説明して、印象に残るようにするのが大切です。

ハッシュタグを活用する

Instagramをマーケティングに活用するときは、適切なハッシュタグを設定することがポイントです。ハッシュタグとは、検索用のキーワードのことです。例えば「#デザイナーズ物件」「#駅近物件」「#初めてのひとり暮らし」などがあげられます。

投稿にハッシュタグをつけておくと、同じキーワードが検索された際に投稿が表示されるようになり、多くのユーザーに投稿を見てもらいやすくなります。検索されやすいキーワードをハッシュタグとして設定しておくことで、潜在顧客を発掘する効果が見込めます。

Instagram広告を配信する

Instagramでは、動画広告・写真広告・ストーリーズ広告など、多彩な広告を配信できます。広告は、Instagramで直接出稿するほか、Facebookアカウントを準備すれば広告マネージャーからも出稿可能です。

Instagramで広告を配信する場合、広告ツールを選択し、広告に使いたい投稿や広告目的・オーディエンス・予算や期間などを設定するだけで出稿できます。課金方法もCPM(広告の表示回数による課金)、CPC(クリック数による課金)、CPV(動画広告の再生数による課金)などさまざまな種類から自社に合ったものを選べるのが魅力です。

インフルエンサーとコラボする

多数のフォロワーがいて影響力が大きなインフルエンサーとコラボすると、短期間で広範囲に情報を拡散できます。また、インフルエンサーに情報発信してもらうと、「いかにも宣伝している感」が出づらくなり、関心を持ってもらいやすくなります。

コラボ相手は、インテリア系や住宅系、ライフスタイル系の情報を発信しているインフルエンサーを選ぶようにすると、狙ったターゲット層の集客を期待できます。

Instagram運用時の留意点

Instagramには、運用にあたって留意すべき点が2つあります。マーケティング効果を高めるためにもポイントを押さえておきましょう。

テキストでの情報発信に向いていない

Instagramは、テキストでの情報発信には向いていない点に注意しましょう。Instagramは、写真や動画を見やすく、効率的に配信することに特化した媒体であるためです。

投稿した写真や動画などに文字を添えることはできるものの、文字数に制限がある上、URLリンクの挿入もできません。ユーザーがテキストではなく写真・動画の閲覧を目的にしていることも踏まえ、最小限のテキストに留めましょう。

定期的な更新が欠かせない

InstagramをはじめとするSNSを使ったマーケティングで成果を出すには、より多くのユーザーの目に留まるよう、定期的に発信することが欠かせません。特にInstagramを始めて間もない間は、知名度を上げるためにも、こまめな更新が必要です。

更新間隔が開き過ぎるとフォローを外される場合もあるので、可能であれば毎日更新、難しければ週に数回の更新を目標に投稿し続けましょう。なお、定期的に高い頻度で投稿するには、多くの人的コストがかかる点にも注意が必要です。社内に運用担当者を設ける、外部に運用を委託するなどして、無理なく運用できる体制を整えましょう。

まとめ

視覚情報でのアピールや幅広いターゲット層へのアプローチ、気軽なコミュニケーションができるといった特徴をもつInstagramは、不動産会社のマーケティングと相性の良いツールです。

内装・外観の写真やルームツアーの動画を投稿する、インフルエンサーとコラボする、広告配信するなど、さまざまな運用方法があります。ただし、アカウントの知名度を高め、集客につなげるためには、こまめに更新し続けることが必要です。